高脂肪食は太るからダメ
これはある意味正解で、ある意味間違いです。
確かに油っぽいものを大量に取ると体重増加に繋がってしまったり、
人によっては脂質異常を起こす事があるかもしれませんので注意が必要です。
しかしながら必要以上に油を怖がるのもまた間違いだと思います。
むしろ身体を円滑に回していくのに必要不可欠なものです。
細胞膜やホルモンなども脂質で構成されています。脳も脊髄も脂質。
女性の健康で言えばエストロゲンなどの性ホルモンは全てコレステロールが材料になっています。
さらに脂溶性ビタミンA・D・E・Kなども油無しでは吸収できません。
ダイエットを意識し過ぎて脂質が足りない人は全然珍しくありません。
大切なのは油を怖がることではなく、油のバランスなのです。
身体の中で生合成出来ない必須脂肪酸にオメガ6とオメガ3があります。
現代の食生活ではオメガ6脂肪酸が過多になりがちです。
肉の脂もそうですし、植物性の油(サラダ油)などはなんにでも使ってあります。
パン、天ぷら、スイーツ、かつ丼、ラーメン...
よほどこだわっていない限りほとんどサラダ油(+大量の糖質)ですよね。
ですのでこのバランスを改善する事が非常に大切です。
オメガ3と言われるのは魚の油、あるいはアマニ油、エゴマ油などです。
中でも魚の油にはDHAやEPAなどの良質な成分が沢山含まれています。
脳の健康、あるいは最近では糖尿病やある種のガンの予防効果もあるという
エビデンスが出てきているようです。
特に魚のDHAなどを意識して増やして、サラダ油を減らすという事が
一つの鍵になるかと思います。サラダ油と糖質との組み合わせも控えめに。
(魚は良質なタンパク質と脂質を同時に摂れるのでお勧めです)
ちなみに私も食事の中に魚も増やし、そしてエゴマ油あるいは
オリーブ油(これはオメガ9)などを料理にかけて食べていますが
それで体重の増加はしていません。
それよりもよく噛んで、また糖質を必要以上に摂りすぎないようにすれば
むしろ体重は減ってきています。
その辺りは個人差もあるかもしれませんが、自分の体質などに合わせて
良い脂質をしっかり消化吸収出来れば健康の助けになると思います。